動画で店舗巡り　古河のマルシェ実行委　QR付きマップ発行

イベントを通じて茨城県古河市の店舗を紹介してきた古河マルシェ実行委員会(野村利夫委員長)が、「動画でwelcome!　マチメグリマップKOGA」を発行した。同市の地図と店舗情報を掲載。QRコードを読み込むと動画が見られ、コロナ禍による外出自粛の影響が残る状況下、自宅にいながら店の雰囲気や街巡りが楽しめる。関係者は「古河のまちは元気。動画で気になった店に足を運んでもらえたら」と話している。

動画付きマップはポップ調のデザインで、カラーB3判。発行部数は1万部。表面は飲食店や甘露煮店、酒蔵など42店の情報を写真付きで掲載。裏面は同市西側の地図に店舗の位置を記した。

このうち24店にはQRコードを付け、読み込むと約1分半の動画視聴が可能。各店主のインタビューや調理の映像などから、利用したことがない人でも店の雰囲気や商品、店主の人柄を知ることができる。

同実行委は、まちづくり会社「雪華(ゆきはな)」と古河商工会議所、市商工会、市で構成。例年は地酒やスープといったテーマに沿ったイベントを開き、出店する地元事業者を応援してきた。現在、イベントは軒並み中止。その中で、マップ発行により、同市や店舗への関心を高めることを狙った。

企画したお休み処坂長(同市中央町)の金子典子館長(47)は「動画の強みを生かし、普段は見えない店主のこだわりや商品を作る過程などを写した。バーチャルと実際の街巡りを、両方楽しんでほしい」と利用を呼び掛けた。

古河総合公園(古河公方公園、同市鴻巣)の事務所やカフェ、掲載店で無料配布。市ホームページからダウンロードもできる。4月4日まで掲載店でマップ持参者に割引や粗品配布などのサービスも展開する。問い合わせは雪華(電)0280(23)5182。