小山駅の立ち食いそば店が2日間限定で復活 かつては新海誠監督アニメの聖地にも

下野新聞
2025年5月19日

JR小山駅ホームで3年前まで営業し人気だった立ち食いそば店「きそば」が16、17日の両日、駅改札内のイベントスペースに期間限定出店し、「復活」を待ちわびた利用客らが懐かしの味と雰囲気を堪能した。

初日の16日は、食券販売開始の午後3時に約20人の行列ができた。従来店舗で使っていた看板や券売機が飾られる中、中沢製麺(栃木市平柳町1丁目)の中澤健太社長(43)らが麺をゆで、天ぷらを盛り付け提供。「当時と同じ味を再現した。小山駅で食べてもらえて喜ばしい」と目を細めた。

小山駅構内にはかつて立ち食いそば店が3店舗あり、2007年公開の新海誠監督のアニメ「秒速5センチメートル」で両毛線店舗がモデルとなり注目された。

だがその後、相次いで姿を消し、最後に残った宇都宮線店舗閉店直前の22年1月には、「最後の一杯」を求める多くのファンが列をつくった。

⇒「秒速5センチメートル」の聖地 いまも栃木県内に存在している無人駅

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