塩味効かせ食べやすく 肉盛りそば 達磨(日光)

下野新聞
2022年7月1日

4月に開店し、早くも人気という日光市の喜多方ラーメン店「達磨(だるま)」。一押しは「肉盛りそば」といい、喜多方ラーメン特有の塩味の効いたしょうゆスープは本県民に合うよう、ほどよい塩辛さに調節されている。店主永井渉太(ながいしょうた)さん(31)は「あっさり軽く食べられる」と話している。

誰もが食べやすいラーメンを目指したという。こしの強い多加水の縮れ麺は特注。より良い食感のため納品されてから手もみし、1日寝かせてから提供する。チャーシューは4時間煮込んで脂っこさ、豚肉で取るだしは香味野菜を使って臭みをそれぞれ抑えている。

こだわりはギョーザにも込められている。具材の野菜は食感にこだわって丁寧にみじん切りにし、一つ一つ手包みしている。永井さんは「機械に頼らず自分の手でおいしいものを作りたい」と力を込める。

永井さんは、日光山輪王寺の別院で奥日光の中禅寺立木観音の職員から転身した異色の経歴の持ち主。神奈川県のラーメン店で修業した経験がある。「日光で店を切り盛りして頑張ることで、夢を持った若者がふるさとに戻ってきてくれるようになれば」と笑顔で話している。

■メモ 肉盛りそばは1100円、ギョーザは3個250円▽日光市今市本町30の10▽営業時間 午前11時~午後9時(日曜は3時)▽定休日 水曜▽(問)0288・22・0133。