燕三条系に「和」盛り込む 土佐醤油ラーメン 中華そば神志(栃木)
下野新聞
2021年1月3日
スープに浮かぶ背脂が食欲をそそる。新潟県のご当地グルメ燕三条系ラーメンをアレンジした「土佐醤油(じょうゆ)らーめん」(780円)は店の看板メニューだ。
店主の猪瀬晋(いのせしん)さん(47)は10代のころから約20年、和食店で板前修業を積んだが、無類のラーメン好きが高じて2008年に「中華そば 神志(こうし)」を創業。メニュー名にもある土佐醤油は板前時代に習得したレシピだ。
他にも、この一杯にふんだんに「和」のエッセンスを盛り込んでいる。スープは鶏がらや豚骨を使わず、昆布とかつお節をメインに、干しシイタケや煮干しなども加えてだしを取る。淡麗な口当たりで、背脂入りでもしつこくない優しい味わい。トッピングのミツバもベストマッチだ。
麺はもちもちした食感が絶妙で、スープとよく絡む手もみ麺。メニューによって細・太・手もみと3種類を使い分けており、全て自家製にこだわっている。
海鮮のだしや旬な野菜を使うなど、1~2日おきに変わる限定メニューも店の魅力。猪瀬さんは「お客さんが飽きないように。何より研究や自分のモチベーションにつながる」と飽くなき向上心を見せた。
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