細麺とあん、絡まり絶妙 豚そば 安喜亭(鹿沼)
下野新聞
2020年10月4日
創業は1925年。実に大正から令和まで、95年にわたって地元の人の胃袋を満たしてきた。「安喜亭(あんきてい)」の名は初代店主が横浜中華街で修業をしていた店の名にちなんだという。
看板メニューは「豚そば」(680円)。自家製の細麺にあっさりとしたしょうゆベースのスープ。その上に熱々のあんをかける。3代目の堀井秀一(ほりいしゅういち)さん(55)が「あんかけが好きな人は病みつきになるのでは」と話すほど、自信ありの一品だ。
あんにはキャベツ、長ネギ、タマネギ、そして食べやすい一口サイズの豚肉。あんをスープに絡めて食べると、さらに箸が進む。
今も創業当時の製麺機を使い、昔と変わらぬ細麺の食感を出している。地元を離れたかつてのなじみ客も、帰省の際には懐かしい味を求めて来店する。
タマネギとひき肉をたっぷり使った自家製シューマイ(420円)もお薦め。ソースを付けて食べると、シューマイがより濃厚に感じられるそうだ。
「親子で来てくれる人もいて、ありがたい。これからも先代からの味を変えないように守り続けていきたい」と3代目は決意を語った。
【メモ】鹿沼市下材木町1361。午前11時~午後5時(変わる可能性あり)。月曜定休。(問)0289・62・2267。
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