「らーめん右京」が復活 茂木 初日、開店前に行列

下野新聞
2022年7月20日

【茂木】宇都宮市野高谷(のごや)で長年愛され2019年に廃業したラーメン店「らーめん右京」の味わいを承継する「らーめん右京 茂木」が19日、馬門(まかど)に開業した。旧店の味を求めて、初日から多くのファンが駆け付けた。

開店の午前11時前には約40人が列を作り、店主の大森敬一(おおもりけいいち)さん(64)が忙しく注文を聞いて回った。誘導員は駐車場からあふれた車の案内に追われた。

しばらく店を手伝う旧店の店主沼生共邦(ぬまにゅうともくに)さん(73)も2年半ぶりにコック帽をかぶり、「勘が戻ってきた」と言いながら調理人と厨房(ちゅうぼう)に立ち、真剣な表情で鍋を振った。

「旧店の最終営業日には悲しい思いで食べた」という真岡市高勢町3丁目、会社員福田紀子(ふくだのりこ)さん(42)は2時間待って一番乗りで復活の味を味わった。「宇都宮の頃と変わらない味で、おいしかった」と話した。