リーベ栃木 初の頂点 ホッケー日本リーグ男子 創設7年目で悲願

下野新聞
2021年12月6日

 ホッケー国内最高峰リーグ「日本リーグ」男子1部プレーオフの最終ステージは5日、日光市根室の今市青少年スポーツセンターホッケー場で決勝を行い、本県のリーベ栃木が岐阜朝日クラブ相手に1-1からサッカーのPK戦に当たるシュートアウト(SO)戦を4-1で制し、クラブ創設7年目で初優勝を果たした。県勢の日本リーグ制覇は男女通じて初めて。

 今季は東京五輪があったため従来の4月でなく10月に開幕。レギュラーステージは8チーム1回戦総当たりで行い、岐阜朝日クラブは5勝2分け、勝ち点18の首位、リーベ栃木は5勝2敗、勝ち点15の2位で決勝に進んだ。

 試合は第1クオーターから一進一退。11分に一瞬の隙を突かれ、ペナルティーコーナーから先制を許した。第2、3クオーターは互いに得点を奪えず。最終第4クオーターは残り24秒、MF村田和麻(むらたかずま)が劇的なゴールを決めて追い付いた。

 SO戦は1、3人目をGK森田陽介(もりたようすけ)が好セーブ。リーベは4人全員が成功し、勝負を決めた。

 リーベは2015年、東京五輪や22年栃木国体に向けた本県選手の強化のため創設。14年まで20年間、東日本社会人リーグに所属した「栃木クラブ」が母体になっている。

 1部制だった15年のリーグ参入1年目は最下位の14位。翌年に2部3位、17年に同2位となって昇格を果たすと、18、19年は2年連続3位に。昨季は岐阜朝日クラブとの決勝に敗れ2位と、年々初優勝の期待が高まっていた。

 日本リーグは1997年に女子チームのみで発足。男子は2002年から始まり、県勢はリーベの他に女子のグラクソ・スミスクラインが参戦している。