納得がいく味を焙煎 MOONDOGG espressoroasters(ユニオン通り) 鈴木敏和さん

下野新聞
2021年5月16日

 文字通りエスプレッソをメインとしたロースター(コーヒー焙煎(ばいせん)所)です。もともと「クウチャリズモ」として東京・下北沢の専門店のスペシャリティーコーヒーを使ったエスプレッソを提供していましたが、ダークチョコレートをテーマにした味わいを継承しながらより自分たちの味を追求しようと、自家焙煎に取り組むことになりました。

 5年ほど前から焙煎の研究を始め、千回以上焙煎を繰り返しました。コーヒーの焙煎中はどんどん変化する豆の色や音、香りを感じ取らなくてはいけないので集中力が必要です。コーヒーを入れるバリスタと意見を交わしながらデータを収集したことで、「これならお客さまに楽しんでいただける」と自分たちの納得がいく味を表現できるようになりました。

 僕はシアトル(米国)のコーヒーが好きですが、現地ではロースターとバリスタの役割がはっきり分かれている分、それぞれの分野で研究することができます。僕たちもバリスタと積極的にコミュニケーションを取りながら、理想の味を追求していきたいです。

 先月には二荒町の解体予定の建物を改装した「カクイチビル」にも出店しました。長年ユニオン通りに店を構えていますが、これまで以上にエスプレッソの文化が薫る街にしていきたいですね。
 【メモ】宇都宮市伝馬町2の19。(問)028・634・8160▽営業時間 正午~午後6時▽定休日 水曜(月1回連休あり)▽一押し商品 ラテ▽宇都宮を一言で言うと エスプレッソのまち

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