適塩料理や弁当提供 生活習慣病予防推進「美味しおスタイル」 茨城県が115店舗指定
生活習慣病の予防を推進する減塩運動の一環として茨城県は、適量の塩を使った料理や弁当を提供する「いばらき美味(おい)しおスタイル指定店」に飲食店や食品スーパーなど115店舗を指定した。第1号店となった水戸市内の飲食店に大井川和彦知事から指定証が授与された。
塩分3グラム以下の献立や食材の一部に県産品を使用することが条件で、指定証を授与された「畑のGOCHISO(ごちそう)」(同市米沢町)は「ミラノ風カツレツ」など二つの料理を申請。定番メニューのカツレツを約1グラム減塩し、野菜を煮る時間を増やしてスープの甘みを出すなど工夫した。サラダは県内産野菜を使用している。料理の塩分は2・7グラム。1200円(税込み)で提供する。
試食した大井川知事は「肉本来の味がする。減塩を意識させずに純粋においしい」と絶賛した。オーナーの江原甫さん(38)は「今後もメニューを改良し、カロリーなどにもこだわりたい」と話した。
より積極的に取り組む店舗は「プラチナ店」として指定され、弁当店「美味(うま)いるプラス」(鉾田市大竹)を指定。同店では適量の塩で作った「あじ鍋照り焼き弁当」「野菜の牛肉巻弁当」など18の弁当を提供する。滝本黎子社長(64)は「素材の持つ味を最大限生かし、野菜の甘みやうま味が出れば少ない塩でもおいしく食べられる」と話した。指定店一覧は県のホームページに掲載する。