ふっくら摘み頃 「真岡木綿」向け、綿花収穫
下野新聞
2020年10月5日
県の伝統工芸品「真岡木綿」の原料となる綿花の摘み取り作業が、真岡市内で最盛期を迎えている。
2日は秋の柔らかな日差しが注ぐ中、同市東沼の約900平方メートルの畑で真岡木綿会館の織り子12人が作業に当たった。摘み頃とされるふわっとした状態を見極めながら真っ白な綿花を手で丁寧に摘み取り、1時間ほどで約5キロを収穫した。
7月に雨が多かったものの、8月に好天が続いたため、生育状況は例年並みか例年以上という。作業は11月まで続き、計100キロ以上の収量を見込む。
摘み取った後は天日で乾燥し、種を取って紡ぐ。会館の鶴見純子(つるみじゅんこ)さん(62)は「今日は天気が良く、綿もよくはじけていた。晴天が続くことを期待している」と話した。
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