甘楽にめんたいパーク 来春にも 内陸初、工場併設
めんたいこ製造大手のかねふく(福岡市東区、竹内昌也社長)のグループ会社が、甘楽町金井にテーマパーク「めんたいパーク」を新設することが分かった。分譲中の甘楽第一産業団地の用地約1.3ヘクタールを取得し、来年3月にも工場併設型で開設する。グループ会社は交通アクセスが良く、観光施設が集積していることから甘楽町を選んだとし、「完成した際にはぜひ来場してほしい」と呼び掛けている。
グループ会社は、かねふくめんたいパーク(愛知県常滑市、大石靖忠社長)。近く県企業局と用地の売買契約を結び、5月に着工する。予定地は上信電鉄の上州新屋駅から歩いて数分の場所で、従業員の大半は地元で雇用する。
同パークは、ガラス越しに製造工程を見学できるよう整備するほか、めんたいこの歴史などを学べるミュージアムを設置する。直売所も設け、出来たてのめんたいこを販売する。めんたいこを使ったおにぎりや中華まん、パスタなどを提供するフードコートの整備も予定している。
同様のパークは、茨城県大洗町、静岡県函南町、愛知県常滑市、神戸市北区にあり、甘楽町は全国5カ所目の施設になる。内陸県への進出は初めてで、話題を呼びそうだ。
同産業団地は、2022年度中の供用開始を目指す上信越道甘楽パーキングエリア・スマートインターチェンジから約3キロに立地する。甘楽町周辺には世界文化遺産の富岡製糸場や、こんにゃくパーク、群馬サファリパークなど観光施設が集まっており、めんたいパークのオープンで、さらなる集客に期待がかかる。
同町の茂原荘一町長は「海から遠く離れた町に、海とゆかりの深い企業が来てくれることで、町の魅力が一層高まると期待している」と歓迎している。