地元に誇り 熟成で味深く おやま和牛のサーロイン 相沢商店 小山

下野新聞
2021年2月5日

 最高格付けA5等級の「おやま和牛」を専門に扱う食肉店。昨年4月、3代目の相沢英之(あいざわひでゆき)さん(41)がのれんを継いだ。「地元の牛を扱うことに誇りを持っています」と胸を張る。

 肉は1頭分をまとめて仕入れ、冷蔵庫で温度管理をしながら40日ほど熟成させる。「寝かせると、味が深くなるんです」

 お薦めはサーロイン(100グラム1800円)やヒレの中の希少部位シャトーブリアン(100グラム5千円)。ステーキを作るこつは「焼く前に1時間ほど常温に置くこと。強火で表面をこんがり焼いたら、弱火で中を温める感じで」とアドバイスする。

 東京での下積み時代を含めて20年以上、和牛と向き合い「肉を見れば、その牛の性格や気持ちが分かるようになった」と笑う。

 市内の牛舎を訪ねた時、牛が生産者になついているのを見て気づいた。「愛情を込めて育てているから、おいしいんだなって」。だからこそ「牛を“出世”させて提供するのが僕らの使命」。そう思っている。

 【メモ】小山市宮本町3の1の28。午前10時~午後6時半。日曜・祝日定休。(問)0285・24・2944。

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