市産牛肉に香るスパイス ミートボールランチ チャドズキッチン(大田原)

下野新聞
2020年8月13日

「ハンバーグは出してないの?」。客からの質問が、人気メニュー誕生のきっかけになった。

「ハンバーグならどの店でも提供している。他とは違うことがしたい」

店主の磯野大作(いそのだいさく)さん(39)が2年前に考案したのが、肉団子をトマトソースで煮込んだスペイン料理「アルボンディガス」にチーズをのせてアレンジした「ミートボールランチ」だ。

ミートボールは大田原市産の牛肉を使用し、混ぜ込まれたイタリアンパセリやスパイスが香る。ソースは酸味の少ない県産トマトとタマネギを煮込み、素材の甘みを引き出した。

市内のスペイン料理店で4年間修業し、3年前に独立。鼻筋の通った顔立ちのため、外国人風の名前「リチャード」を縮めて「チャド」と呼ばれているといい、それを店名に採用した。

ミートボール(5個)とライスに、前菜とサラダ、スープ、飲み物が付いてボリューム満点。

「県北地域にはもともと『大盛り文化』がある。お客さんに喜んでもらうには大切なポイント」

安価での提供を実現できるよう、基本的に1人で切り盛りし、人件費を抑えている。隠れ家のような店づくりも含め、全てのプロデュースに情熱を注ぐ。
【メモ】「ミートボールランチ」は1200円▽大田原市加治屋83の160▽営業時間 午前11時半~午後2時、午後5~10時(金曜、土曜は同12時)。「3密」回避のため、事前予約を希望している▽定休日 木曜▽(問)0287・47・6057

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