偕楽園拡張部、月池隣接地に迎賓施設 21年8月開業 茨城県、整備事業者を認定

茨城新聞
2020年8月12日

偕楽園拡張部で公募していたパークPFI(民間資金を活用した社会資本整備)制度で、茨城県は、同園の魅力向上施設を整備、運営する事業者として、挙式・飲食施設運営の「アイ・ケイ・ケイ」(佐賀県伊万里市)を代表とする共同事業体を認定した。月池の隣接部に迎賓機能を備えた飲食施設を新設し、2021年8月末に開業する。

同社はゲストハウスウエディングや飲食施設などを全国19カ所で展開。施設は東京都内の造園会社と共同で整備し、迎賓や飲食、挙式などの機能を備えたパークレストランとして運営していく。

月池周辺の約1ヘクタールで、店舗面積4753平方メートルの2階建て建物を新設。1階に飲食店やオープンカフェ、多目的ホールのほか、月池に直結するテラスガーデンを設ける。2階には個室やサロンも備える計画。40台分の駐車場も整備する。

パークレストラン外観イメージ(下)月池に直結するテラスガーデンのイメージ

 

施設は「日本三名園にふさわしい品格ある施設づくりで、偕楽園の魅力と交流・感動を創造」をコンセプトに、同園の歴史、文化的価値を生かした憩いの場を提供、地域活性化の拠点として回遊性向上を促す。開業後は施設の収益を活用し、園路や植栽などの公園整備や改修も一体的に行う。

県は今月中に計画を正式認定し、10月にも共同事業体と実施協定を締結する。来年1月の着工を目指し、同8月末の供用開始にこぎ着けたい考えだ。県観光物産課は「全国知事会などの会議や結婚式など、茨城県ならではのおもてなしができる施設になれば」と期待を込めた。

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