甘い旬の地元産ネギ堪能  大八みや汁 そば処 大八(だいはち)(宇都宮)

下野新聞
2021年12月16日

 緑、白のネギが温かいつけ汁に浮かぶ。宇都宮産の長ネギを1食で1本近くも使うという「大八みや汁」(900円)は、旬のネギの甘みを、そばとともに堪能できる一品だ。

 「みや汁」は、地域の農産物を生かした新メニューを作ろうと、県めん類業生活衛生同業組合宇都宮支部の有志が約10年前に開発。地元のネギを使い、現在は宇都宮市内6店舗が各店で具材などに工夫を凝らしながら提供している。

 大八では古田町の農家が生産した長ネギを使用。ネギを「主役」として味わえるよう、香ばしく焼いた後にかけつゆを加え、豚バラ肉を入れたり、かえしで味を調えたりして作る。

 一風変わっているのは、ワサビに代わって添えられたコチュジャンだ。汁に混ぜ合わせると辛みが加わり、チゲ鍋風になる。体が温まる上、味の変化もあり最後の一口まで飽きずに楽しめる。

 店は2代目店主加藤吉樹(かとうよしき)さん(46)が、先代の父重徳(しげとく)さん(75)ら家族やパート従業員と切り盛りする。加藤さんは「宇都宮のひそかなB級グルメだと思っている。食べていただき、旬のネギの甘みを感じてほしい」と話している。

 ■メモ 宇都宮市下岡本町4263。午前11時~午後2時半、同5~9時(8時15分ラストオーダー)。木曜定休。みや汁は冬季限定。(問)028・673・3867。

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