嵩山城 御城印でPR 町と吾妻歴史交流会が作成
上毛新聞
2021年9月22日
中之条町の歴史をPRしようと、吾妻歴史交流会(片貝正明会長)は町と協力し、嵩山城の御城印を作成した。町内の観光施設や博物館で販売している。
岩櫃城(東吾妻町)を守る支城の役割を担った嵩山城は、室町時代中期に開かれたとされる山城。戦国期に真田幸隆の攻略で岩櫃城が落城し、嵩山城主だった斎藤城虎丸がこの山城に立てこもって激しく抗戦するも、最期は大天狗と呼ばれる峰から身を投じて滅びたとの悲話が残る。
険しい地形から忍者の修行場となったほか、修験道の信仰の山として栄えた歴史から、御城印には「修験の名城」と記したほか、吾妻斎藤氏の家紋である「六つ葉柏」と真田氏の家紋である「六文銭」をデザインした。
片貝会長は「吾妻では、岩櫃に次いで歴史ある城。多くの人に嵩山城のことを知ってもらうとともに、現地に訪れた記念として手に取ってもらえれば」と話している。
御城印は1枚300円。町観光協会のほか、道の駅霊山たけやま、町歴史と民俗の博物館「ミュゼ」で販売している。問い合わせは同協会(☎0279-75-8814)へ。(桜井俊大)