新しい年、迎える準備 茨城・神栖のワカマツ
茨城新聞
2021年11月1日
正月飾り用のワカマツの出荷準備が国内有数の産地、茨城県神栖市で進み、生産農家が収穫や選別などの作業に追われている。
同市では大正時代ごろからワカマツの栽培が盛んで、国内有数の生産量を誇る。同市波崎の荒波農園では、従業員やアルバイトスタッフら約70人が、刈り取ったワカマツを、門松や生け花などの用途に合わせ、幹の太さや葉の長さなどで選別し、枝をそろえて束にする作業に汗を流す。今年の出荷量は約80万本で、東北から中国・四国にかけ、今月下旬から出荷する。
ワカマツは天に向かってまっすぐに伸びる姿から、正月飾りの縁起物とされる。藤代唯人代表(43)は「青々としたワカマツを飾り、すがすがしい気持ちで新年を迎えてほしい」と話した。
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