梅の剪定、匠の技 偕楽園

茨城新聞
2016年12月11日

梅の名所として知られる水戸市常磐町の偕楽園で10日、「造園の名工」による梅の剪定(せんてい)を見学する催しが初めて開かれ、約200人が匠(たくみ)の技に見入った。

この日は同園の東門周辺の梅約10本を剪定。卓越した技術を持つ技能者に国が贈る「現代の名工」に選ばれた堀江豊さん(下館造園)ら10人が、はさみやのこぎりを駆使し、大胆かつ丁寧に枝を切り落とした。堀江さんは「花のことを考えて切った。バランス良く咲くと思う」と語った。

見学会は美しく花を咲かせる準備や技術を広く知ってもらおうと、県と県造園建設業協会が午前と午後の部に分けて開催。日立市から訪れた土田峯子さん(70)は「この後どんな花を咲かせるのか、また見に来るのが楽しみ」と来春に思いをはせた。花芽が付いた剪定枝は見学者に無料で配られた。

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