白いヒガンバナ、風に揺れ 茨城・常陸太田の明世神社

茨城新聞
2021年9月21日

常陸太田市亀作町の明世神社の参道沿いに、関東地方では珍しい白いヒガンバナが花を咲かせ、散歩する地域住民や参拝者が足を止めて秋風に揺れる花を楽しんでいる。写真に収めようと訪れ、レンズを向ける人も少なくないという。

ヒガンバナは、彼岸近くに畑や墓地などに真っ赤な花を咲かせるのが一般的。明世神社の白いヒガンバナは、参道入り口近くに住む黒沢菊江さん(70)の母親が5、6年前に10個ほどの球根を取り寄せ、植えたのが始まり。母親は2年前に亡くなり、「母が植えた花を大事にしたい」と黒沢さんが引き継ぎ、球根を増やしながら、約100メートルの参道沿いの3カ所に計60個以上の花を咲かせるようになった。

今月10日ごろから咲き始め、参道の草刈りなどに汗を流している。「母も私も花が好きで、絶やさないように育てていきたい。参道いっぱいにできれば」と笑顔を見せる。

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