山椒の香り、辛みまろやか 藤椒担々麺汁あり 桃畑Shinka.(上三川)

下野新聞
2021年3月28日

 一口すすれば、山椒(さんしょう)の爽やかな香りが広がり、舌がピリピリとしびれてくる。「藤椒(たんじゃお)担々麺汁あり」(税別800円)は、フルーティーな香りの藤椒と、しびれの強い花椒(ほあじゃお)がやみつきになる一杯だ。

 インパクトのある見た目とは裏腹に辛みはまろやかで、後味はすっきり。店主の藤本健太朗(ふじもとけんたろう)さん(35)は「砂糖などの添加物はゼロ。ひき肉やごまなど、食材のうま味を引き出すようにしています」と話す。基本となるスープは全ての料理に使うため、「鶏と豚だけでだしを取っている」という。素材を生かすシンプルさが特徴だ。

 担々麺など5種類から好きな料理を選ぶセットメニュー(同1100円)には、よだれ鶏と中国茶が付く。

 店は2020年4月オープン。都内の中華料理店で働いていた藤本さんが独立し、ラーメン店だった実家の店舗で開業した。たくさんの人に店を知ってもらえるよう、親しみやすいメニューとして担々麺を売り出した。「鮮魚の香港風強火蒸し」(同1250円)や「磨宝卵の香港風エッグタルト」(同350円)も人気。2種類のコースも用意し、藤本さんは「中華料理でコースを頼むことのハードルを下げるのが目標」と語る。

 【メモ】上三川町上郷53の3。午前11時半~午後2時、午後5~8時(ラストオーダー)。月、火曜定休。(問)0285・37・9135。

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