境内彩る「西行桜」見頃 大田原・光丸山法輪寺 限定御朱印や夜間点灯も
下野新聞
2021年3月28日
【大田原】天台宗の古刹(こさつ)、佐良土の光丸山法輪寺(若水淳譲(わかみずじゅんじょう)住職)で、市天然記念物のシダレザクラ「西行桜」が見頃となり、境内を淡いピンク色に彩っている。
とちぎ名木百選の一つ。保延年間(1135~41年)に西行法師が奥州行脚の際に訪れ、「盛りには などか若葉は今とても 心ひかるる糸桜かな」と詠んだと伝わる。現在の桜は、その子孫が育ったという。
見頃は4月初旬までの見込み。今年は開花に合わせて和傘のオブジェを設置し、午後5~9時にライトアップしている。5月初めごろまで限定で、「西行桜」の墨書きと桜の花びらを描いたピンク色の御朱印も新たに用意している。1枚500円、西行の和歌を記した大きなサイズは1千円。
考案した若水厚淳(わかみずこうじゅん)副住職(38)は「新型コロナウイルス禍で暗いニュースが多い中、西行桜やそれにちなんだ御朱印で、少しでも明るい気分になってほしい」と話している。
(問)同寺0287・98・2606。
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