二つの味が絶妙にマッチ 鶏と醤油のらーめん 麺屋はじめ(那須烏山)

下野新聞
2020年6月28日

 鶏のスープとしょうゆダレが絶妙にマッチし、どちらの味も際立たせる。一般的に鶏と相性が良いのは塩ラーメンで、しょうゆと合わせるのは難しいとされる中、試作を重ねて独自の味にたどり着いた。

 麺は粉からブレンドした自家製の中太手もみ麺。チャーシュー、メンマ、ホウレン草、ネギなどが乗り、シンプルな中にうま味が凝縮された一品だ。

 那須烏山市内では数少ないラーメン専門店。2003年開業で、店主の千葉亨(ちばとおる)さん(45)のこだわりが生んだ「黒らーめん」や「和風つけ麺」は、口コミで評判が広がり人気が出た。昨年5月の閉店をファンが惜しんでいたところ、今年2月に移転再オープンした。

 新店は同市南大和久の星宮神社近くの農村地域にひっそりたたずむ。移転前は濃厚系が主軸で男性客が多かったが、「女性や高齢者にももっと来てほしい」と思い、あっさり系のメニューを増やした。

 看板や固定電話は無いが、店のツイッターやフェイスブックを見た客が県内外から訪れる。千葉さんは「ラーメンだけを食べに遠くから来てくれるのはありがたい」と感謝の気持ちを胸に、「一品入魂」のラーメンを作り続ける。

 【メモ】めんは780円、和風つけ麺は890円。▽那須烏山市南大和久657の1▽営業時間 午前11時半~午後2時半▽定休日 水曜、毎月最終木曜。夏場は不定休。

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