小山駅きそば 人気の味 足利で復活 開店初日、ファン訪れ舌鼓 市内企業が打診し実現 材料、製法受け継ぐ

下野新聞
2022年9月2日

【足利】今年1月に惜しまれつつ閉店したJR小山駅構内の立ち食いそば店「小山駅きそば」が1日、南町の東武足利市駅前に「おやまのきそば 足利市駅前店」として復活した。小山駅きそばを運営していた中沢製麺(栃木市平柳町1丁目)の材料と製法を受け継ぎ、変わらぬ味を提供。初日から多くの客が訪れ、舌鼓を打った。

足利市駅前店を運営するのは、南町の志賀産業。小山駅きそばが閉店した直後の1月末、同社の経営企画部長松川光宏(まつかわみつひろ)さん(49)が中沢製麺の中澤健太(なかざわけんた)社長に開業を打診した。

松川さんは「学生の頃からずっと小山駅きそばのファンだった。足利で開業するのは心配だったが、小山で愛されていたきそばをぜひ食べてもらいたい」との思いで準備を進めた。

店内は12席ほどの立ち食い形式。こだわりの麺とつゆを使用したかけそば(350円)、人気商品の岩下の新生姜(しんしょうが)そば(450円)など、小山駅きそばのなじみのメニューが並ぶ。

小山駅きそばにも足を運んでいたという大前町、会社員野口真一(のぐちしんいち)さん(53)は、一番乗りで来店。「うまい。期待通りの味だった。今後も通いたい」と笑顔で話した。

営業時間は午前11時~午後7時。4日まで午前10時開店。定休日なし。

1日は、宇都宮市東宿郷1丁目にも中沢製麺公認の「駅前横丁 宇都宮きそば」が開店した。