新ブランド浸透へ一歩 日光の日昇堂 ウツノミヤテラスに出店 地元産食材で商品開発
和洋菓子製造販売の日昇堂(日光市今市、長島孝昌(ながしまたかまさ)社長)は、JR宇都宮駅東口に26日開業する複合施設「ウツノミヤテラス」に、同社の新ブランド商品を扱う店舗「COCONOJI MARCHE(ココノジマルシェ)」を初出店する。全国に浸透するブランドの確立を目指し、新たに立ち上げた「ココノジプロジェクト」の一環。「ココノジ」のブランド名で、地元産食材の生産や商品開発・販売などを展開していく。カフェも併設する。
同プロジェクトでは、農業やマーケティングなど複数の事業を通じて、フードロス対策など国連の持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みも進めていく考え。
新店舗のココノジマルシェは広さ約130平方メートル。店内ではココノジブランド商品として新たに開発し、県産の果物などを使った飲料やジャム、ドレッシングなど約80点をはじめ、同社の看板商品である「日光ラスク」など焼き菓子など計400点を販売する。
商品のイートインができるカフェを併設し、観光客から一般消費者まで幅広い客層を取り込む。同社は日光市と宇都宮市に土産品店など3店舗を構えており、今回で4店舗目。今後は、ココノジブランドの商品のみを取り扱う店舗の開設も目指しているという。
長島社長は「ローカルブランドの育成とヒット商品の開発を進め、栃木の良いところを自分たちの視点でPRしていきたい」と話している。