サツマイモ早くも収穫 小山 猛暑影響、お盆前に

下野新聞
2022年8月12日

【小山】通常秋に行われるサツマイモの収穫が8日、犬塚の農業法人ECO山本で始まった。サツマイモを8月に収穫するのは名産地の鹿児島県を除くと珍しいという。空梅雨や猛暑の影響で収穫が早まった。

この日は安納いもや紅はるか、パープルスイートなど6種類計30トンを収穫。県内外の道の駅や農産物直売所で販売され、お盆を前に仏壇の供え物として購入する人が多いという。

午前9時半に収穫を開始。従業員が4人乗りの収穫機に乗り、約700アールの畑から掘り起こされた大小のサツマイモを手際よく選別していった。青空の下、約3時間作業した。

同社の山本光康(やまもとみつやす)社長(66)は元商社マンで、鹿児島県に転勤した際、安納いものねっとりとした甘さに衝撃を受け、50歳で農業に転身した。

山本社長は「この時期に取れるのは珍しい。さまざまな種類を食べ比べてほしい」と満面の笑みを浮かべた。(問)ECO山本0285・21・7734。