家庭的なバランス食 石巻の金華サバ御膳 キッチンアウル(那珂川)

下野新聞
2022年7月8日

主菜はグリルでじっくりと焼き上げたサバの干物。副菜は店の隣の畑で育てた野菜の天ぷら。信州みそのみそ汁に「とちぎの星」のご飯。キッチンアウルの人気メニュー「石巻の金華サバ御膳」は、飾らない家庭的な味わいが魅力だ。

「私たちが食べておいしいと思った素材を、生産者に直談判して仕入れています」と、接客担当の岩西寛太(いわにしかんた)さん(44)と調理を担う妻幸枝(さちえ)さん(42)。夫妻で切り盛りする店は、2019年7月のオープンから間もなく丸3年となる。

那珂川町は幸枝さんの古里。開店前は東京にいた2人だが、親の介護などのために同町へ移り、子育てなどと両立できる仕事として「まちのごはんやさん」をコンセプトに店を開いた。幸枝さんは栄養士でもあり、バランスの取れた食事を提供し、店を訪れる人々に健康になってほしいとの思いがあるという。

焼き魚のほか、カレーやナポリタン、天丼、豚丼など、メニューの豊富さも大きな特徴。一般の民家をリノベーションした店の周囲には田畑が広がり、東京出身で物腰柔らかな寛太さんは「のどかな田園風景を含め、ご飯の時間をのんびり楽しんでほしい」と願う。

■メモ 石巻の金華サバ御膳は1100円▽那珂川町松野698▽営業時間 午前11時~午後2時(当面はランチのみ営業)▽定休日 土日祝日▽(問)0287・83・8955。