おやま和牛 ぜいたくに メンチカツ 相沢商店(小山)

下野新聞
2022年6月25日

おやま和牛など国産牛100%で手作りするメンチカツ。1個250円と値は張るが、口にあふれ出るうまみたっぷりの肉汁といい、3センチ近くある厚みといい、スーパーやコンビニに並ぶメンチカツとは一線を画す高級感とおいしさだ。

小山市のまちなかに店を構える創業60年の精肉店。おやま和牛は本県を代表するとちぎ和牛の中でも、市内で生産された最高ランクのA5等級を指す。主に東京に出荷されるが、相澤英之(あいざわひでゆき)代表(42)は「脂が抜群においしい。地元の人たちにこそ味わってもらいたい」と地元愛をのぞかせる。

メンチは一頭買いしたおやま和牛の肉を切り分ける際に出た端切れをひき肉にして、国産牛と混ぜて作る。毎朝成形し、注文を受けてからラードで揚げるのは、創業した祖父母の代から変わらない。作り置きはしないので衣はサクサク、中はしっとりジューシー。帰宅途中の高校生やサラリーマンもおやつ代わりに買い求める。

同じく牛肉を使い、店名を冠した「相沢コロッケ」(1個150円)も根強い人気を誇る。ジャガイモを細かくつぶすので、クリーミーな舌触りが特徴だ。

▼メモ 小山市宮本町3の1の28。午前10時~午後6時半。日・祝日定休。(問)0285・24・2944。