「テンカラ丼」を開発 日光・三依の釣り場、地域おこし隊員 天ぷら、唐揚げを一度に 活性化へ地元食材利用

下野新聞
2022年6月21日

【日光】毛針を使った伝統釣法「テンカラ」で地域を盛り上げようと、中三依の三依渓流つり場と市地域おこし協力隊員が、地元ならではの食材を使った天ぷら、唐揚げを一度に味わえる「テンカラ丼」を開発した。同つり場で今月から販売しており、今後、地域のほかの飲食店などにも呼びかけ、テンカラにちなんだ料理を増やしていく考えだ。

テンカラ丼は、同つり場を経営する塩生康幸(しおのやすゆき)さん(38)と、いずれも三依地区の地域おこし協力隊員の田辺宜久(たなべのりひさ)さん(48)、竹嶋聖(たけしまたかし)さん(40)の3人が企画した。

同地区に昨春、全国初のテンカラ専用のキャッチ&リリース区間が設けられたことを受け、テンカラを生かして地域を活性化させる取り組みの一環。

天ぷらの「テン」と唐揚げの「カラ」をかけ合わせた丼で、地元の養殖ニジマス、ウドの新芽やワサビなど季節の山菜を使っている。テイクアウトもでき、釣りを楽しみながら自然豊かな三依の食材を味わえる。

当初は釣りのイベントなどで提供するテンカラにかけた料理だったが、好評だったことから定番メニューに加わった。塩生さんは「釣りなどで訪れた人と地域との接点になるグルメとして、三依の良さを知るきっかけになれば」と話す。

今後、地域を挙げてテンカラにちなんだ料理を増やしていく方針。3人は「丼に限らず、自由な発想でテンカラにちなんだ料理を増やし、三依に訪れた人の満足感を高めたい」と、口をそろえて話している。

テンカラ丼は単品800円、竹嶋さんが手がける毛針素材とのセットは千円。

(問)同つり場0288・79・0110。