クロマグロを商品化 いけすで完全養殖 元気寿司、数量限定で販売

下野新聞
2022年6月17日

昨年から水産会社とマグロの養殖を進めてきた元気寿司(宇都宮市大通り2丁目、法師人尚史(ほうしとたかし)社長)は16日までに、愛媛県内にある同社の専用いけすで完全養殖したオリジナルのクロマグロを商品化した。全国の「元気寿司」と「魚べい」で、数量限定で販売している。

クロマグロは資源保護の観点から漁獲量が国際的に管理されている。完全養殖に取り組むことで、商品の安定供給を図り、海洋資源の保護などにもつなげる。

同社は昨年、水産大手の極洋(東京都港区)とその子会社の極洋フィードワンマリン(愛媛県愛南町)と協業契約を締結した。餌を共同開発するなど、養殖に取り組んできた。

今回、販売しているのは「愛媛県産本鮪中とろ」(210円)。同社によると、脂乗りが良く、天然に近い味が特徴。身が締まっており、より一段とすしに合うという。売り切れ次第終了。

元気寿司の担当者は「手頃な価格となっているので、ぜひ完全養殖のマグロを味わってほしい」と話した。