茨城・ひたちなかのほしいも神社2周年祭 ゆるキャラ披露

茨城新聞
2021年11月25日

茨城県が生産量日本一を誇る干し芋の一大産地、ひたちなか市にある「ほしいも神社」(同市阿字ケ浦町)が創建2年となった23日、干し芋生産者や地元住民らが参加して2周年を記念した例大祭が執り行われた。

ほしいも神社は2019年11月23日、同所の堀出神社の境内に末社として創建された。明治時代、同市阿字ケ浦地区で干し芋を広めた小池吉兵衛ら5人を「ほしいもの神様」として顕彰した碑があり、入り口からずらりと並ぶ干し芋をイメージした黄金色の鳥居は年々増え、全部で41基となり観光スポットとして人気がある。御利益は「干し芋」に掛けて「欲しいものは全て手に入る」という。

例大祭は、関係者が出席して本殿に玉串(たまくし)を供えた後、地元の平磯保育園児による和太鼓や大成女子高校吹奏楽部による演奏などが披露された。今回初めて同神社公認キャラクター「ほしいも仙人」も披露され、一緒に記念撮影をする家族連れなどに人気だった。

「ほしいも仙人」の制作者、マルチ・アーティストの菊池美津子さんは「神社公認のゆるキャラは全国的にも珍しいのでは。キャラクターを通じて同神社や干し芋、茨城の魅力をPRできればうれしい」と期待を込めた。

宮本正詞宮司(70)は「地域の皆さんや多くの関係者の協力に感謝している。みんなが幸せになるよう願いが込められている全ての人のための神社。一日も早くコロナが収束し、地域振興が盛んになれば」と話した。

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