アンコウに触れずさばく 大洗で包丁式

茨城新聞
2016年2月15日

大洗の冬の名物「アンコウ」に食材としての感謝を捧げる「アンコウ奉納包丁式」(大洗観光協会主催)が14日、大洗町磯浜町の大洗磯前神社で開かれた。料理人がまな板の上に置かれたアンコウに手を触れずに切り分ける包丁式を披露し、アンコウ料理による町のさらなる活性化を祈願した。

包丁式は右手に包丁刀、左手に真魚箸(まなばし)を持ち、手を触れずに食材をさばく儀式。同町磯浜町の大洗ホテルで総料理長を務める青柳裕さん(65)が、巧みな包丁さばきで肝やエラなどの「七つ道具」に切り分けた。さばいたアンコウは感謝の念を込めて同神社に奉納された。

包丁式を見学した埼玉県の市村昌美さん(45)は「いつも料理をしているので、自分も食材に感謝しないといけないなと感じた」と語った。式後は見学者にあんこう汁が無料配布された。

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