名所巡りや文化体験 笠間、ツアーで生活環境体感

茨城新聞
2016年2月15日

笠間市への移住検討の判断材料にしてもらおうと、同市が初めて開催した「移住体験ツアー」が13、14の2日間、市内の名所巡りや伝統文化体験などの内容で行われ、移住を希望する県外在住者が生活環境を体感した。

同ツアーは人口減少時代に移住・定住者を増やすための取り組みで、市が代金の一部を負担。今回は東京、埼玉、栃木の3都県から20~60代の男女8人が参加した。

北大路魯山人の旧宅を移築した春風萬里荘での抹茶一服、滞在型市民農園の笠間クラインガルテンでそば打ち体験、笠間稲荷神社への参拝や周辺散策、笠間焼の陶芸体験など充実したツアープランで、参加者たちは移動中の車窓からの風景も合わせ、笠間の雰囲気を確認した。

さいたま市の会社員、村早苗さん(23)は「時間の流れがゆったりして、人が優しい。いつか住みたい」と笑顔。宇都宮市の会社員、矢次拓さん(42)は「利便性もよく、笠間で暮らすイメージが描けた」と、移住に前向きな様子だった。

笠間市ではこの事業のほか、市内で“お試し生活”ができる空き家「かさちょこHOUSE(ハウス)」の貸し出しを昨年12月から実施し、移住推進を図っている。

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