桜川 自転車道に接遇拠点 真壁高生が休憩所整備へ

茨城新聞
2016年6月23日

りんりんロードは、1987年に廃止された筑波鉄道跡を舗装した自転車専用道で、同市岩瀬と土浦市を結ぶ全長約40キロ。真壁休憩所は同鉄道の真壁駅跡を活用し、自転車愛好家がトイレ休憩できる場所となっている。

自転車愛好家がサイクリングを楽しむ「つくばりんりんロード」の真壁休憩所(桜川市真壁町古城)を、より魅力ある憩いの場に造り替えようという取り組みが県立真壁高(同町飯塚、植木邦夫校長)によって始まった。今後3年をかけ、生徒が制作した石材加工品を置いたり花を植えたりして景観をよくするほか、農産物や加工品を販売する拠点にもしたい考えだ。

同高が主に整備するのは活用されていない芝生部分。プロジェクト初日となった22日は環境緑地科の生徒6人が、平面図作成のために測量し、木製テーブルと椅子も設置した。平面図を基に、これから整備方針を考えていく。

今後の目標は、環境緑地科の生徒が石材加工や造園の技術を生かして休憩所を庭園化する▽農業科の生徒が花壇を整備する▽農業科と食品化学科の生徒が農産物や加工品を販売する定期市を開く▽普通科の生徒が観光ガイドとして活動する-など。同校は「オール真壁高」で自転車愛好家のもてなしや地域住民との交流の拠点にするという青写真を描く。

環境緑地科3年の大槻颯斗さん(18)は「りんりんロードを使う人のための憩いの場にしていきたい」と意気込む。

植木校長によると、1909年の創立当初、同高の校舎は同休憩所の位置にあった。植木校長は「そうした歴史的経緯を踏まえ、この取り組みが生徒の愛校心の醸成にもつながれば」と期待する。

地図を開く 近くのニュース