高速バス事業参入 来月24日からDtsクリエーション 埼玉・八潮-草津温泉結ぶ

上毛新聞
2021年11月26日

 農業や旅行事業を手掛けるDts creation(クリエーション、群馬県長野原町大津、冨沢裕二社長)は、長野原町の八ツ場ダムエリア・草津町の草津温泉と、埼玉県八潮市のつくばエクスプレス八潮駅を結ぶ高速バスの運行を12月24日から開始する。Dtsが企画したスマートフォンゲームを車内で遊ぶイベントを設け、野菜を贈呈するなど乗客に移動時間の楽しみも提供する。

 バスの名称は「Dts line(ライン)八ツ場・草津温泉号」。同社は高速バスで集客して地元を活性化させようと、高速バス事業に参入した。

 同社は農場で栽培したトウモロコシやサツマイモをネット販売しているほか、スマホ農業ゲーム「恋する農園トミーファーム」も提供している。移動中の車内で乗客にゲームに参加してもらい、成績上位者に同社が育てた野菜類を贈る方針だ。

 バスは途中で道の駅八ツ場ふるさと館、草津温泉バスターミナルを経由し、終点は草津温泉スキー場となる。同スキー場直通の高速バスは初めてだという。

 発着地点の八潮駅は都内客や埼玉、千葉、茨城3県の集客が見込める。同駅を午前9時に出発する便を基本に、冬季は早朝便を設け日帰りスキー客にも対応する。移動時間は約4時間。料金は片道2千~3500円(時季や曜日による変動制)。小学生以下は半額。定員45人。

 長野原町出身の冨沢社長(42)は「将来的には八ツ場を周遊できるバス運行も考えたい」と話している。