《北毛発 温泉百景》応徳「お宿花まめ」 古湯に咲く黒い湯花

上毛新聞
2016年1月20日

六合温泉郷の一つにおよそ千年の歴史が伝えられる応徳温泉がある。道の駅六合にある一軒宿「お宿花まめ」(中之条町小雨)は、古民家を移築した情緒ある建物と名物の「黒い湯の花」が咲く温泉が売りだ。
冨沢政司駅長(61)は「白と黒の湯花があり、とても珍しいが、ごみと間違えられることもあった」と苦笑いする。弱アルカリ性で肌に優しく温泉ファンの評価は高いという。
平安時代の応徳年間に発見されたと伝えられている。地元の人たちに愛されてきた古湯だが、草津や四万など知名度の高い周囲の温泉地に埋もれがちで「泉質は素晴らしいが、発信力はいま一つだった」(冨沢駅長)。今後は客足が落ち込む冬場もイベントを仕掛け、誘客に力を入れたいとする。

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