吹き抜け共用空間改装 茨城県庁〝憩いの場〟新たに
茨城県庁11階の吹き抜けの共用空間「アトリウム」がリニューアルオープンした。新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を踏まえ、より快適で多様な用途に活用できる空間を創出。カウンター型の1人席や4人掛けボックス席など約70席を設置した。同フロアのカフェ「サザコーヒー県庁店」も引き続き営業。訪れた県民らが、飲食を楽しみ、仕事の打ち合せや憩いの場として利用できる。利用時間は平日午前8時半~午後6時。
アトリウムは県庁11階にあり、12階から25階の展望ロビーまで吹き抜けの開放的な空間。これまでは、基本的にテーブルといすが置かれているのみだった。
県は、県庁舎の利便性や魅力の向上を目指し、約450平方メートルのアトリウムの改装工事に着手。6月に着工し、8月下旬に完成した。新型コロナ感染者数が落ち着くなどし、県独自の非常事態宣言が解除された後の9月21日に供用開始となった。
生まれ変わったアトリウムは、全体のデザイン設計を「水の豊かな茨城県らしく船の形をイメージした」(県管財課)という。フロアは、①イベントやセミナーなどに対応できる「新たな創造・発信スポット」②県民の憩いの場としての「1人席エリア」「団らんエリア」③生産性を高め、新たな執務環境を提供する「執務・会議エリア」-に分けた。約110インチのモニターが設置され、現在は県内の絶景映像などが流れている。ほかにも、プロジェクター用の100インチスクリーンや音響設備も整備。県は、主催イベントやセミナーなどの催事、新たなスタイルの会議・打ち合わせの場としての利活用を図っていくとしている。
「新しい生活様式」の導入について、県管財課の大高幹夫課長は「感染対策として一席一席の距離を取り、アクリル板も設置。客と客が向き合わないように配慮した」と説明し、「県民の皆さまに憩いの場として利用してほしい」と呼び掛けている。
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