もちもちで優しい味  中華園 家常麺(じゃちゃめん)

下野新聞
2021年10月24日

 昼時には近隣のサラリーマンらでにぎわう街中華の名店だ。50種類ほどの豊富なメニューをそろえるが、あまり聞きなじみのない料理「家常麺(じゃちゃめん)」(850円)に目を引かれる。

 その正体は自家製麺をスープで煮込んだ麺料理。麺は小麦粉をこねて作る手打ちで、幅広の平打ち。注文が入ってから切るというこだわりようだ。これを白菜、干しエビとともに、鶏がらやゲンコツなどで取ったしょうゆベースのスープで煮込んで仕上げる。

 スープをすすると、白菜の甘みと干しエビから出たうまみを感じる優しい味わい。麺はもちもちしてコシがあり、ほうとうのような食感。麺の量もゆで上げ前で200グラムあり、ボリューム満点だ。

 1968年創業で、現在は2代目の高根澤(たかねざわ)徳克(のりかつ)さん(59)、由起子(ゆきこ)さん(53)夫妻が店を守っている。家常麺は先代の故三木(みき)さんが開店した当初から提供。商品名は、中国の家庭で食べられていたことに由来するという。

 最近は「街中華ブーム」で女性の1人客も増えたそう。この味と居心地、納得だ。

 ■メモ 宇都宮市泉町2の12▽営業時間 午前11時~午後2時、午後6時~午前0時(各30分前ラストオーダー)。土曜は夜営業のみ▽定休日 日曜、祝祭日▽(問)028・621・8159

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