《食いこ》希少卵使ったオムハヤシ Café Mother Earth(カフェ・マザー・アース)(茨城・古河市) 

茨城新聞
2021年10月14日

茨城県古河市の「Café Mother Earth(カフェ・マザー・アース)」の売りは、直営養鶏場「江原ファーム」の卵や農園で作った旬の食材を生かした手作り料理。希少な青い「アローカナ卵」で作る「オムハヤシ」や「ランチプレート」が人気だ。

養鶏場と店を切り盛りするのは代表の江原誠さん(52)と妻の優子さん(48)。店は当初「仲間が気軽に集まれる場所づくりとして構想がスタート」(江原さん)したが、周りから「卵料理や飲み物は出さないの\? と言われて」(優子さん)路線を変更。調理未経験ながら、コーヒーやワンプレート料理など一からメニューを考え、3年前にカフェとしてオープンした。

今では店内フリースペース、敷地内のウッドデッキ、バーベキューコーナーでのイベント、演奏会やクラフト教室、各種ワークショップなどさまざまな企画の利用が引きも切らない。

江原さんは祖父が始めた養鶏場の3代目。品質の良い卵を安定して生産するため、1年に5回、生後40日の国産鶏「もみじ」の若鶏を導入し、育てている。

飼育されている純国産鶏「もみじ」

 

「おいしい卵は健康な腸から」と、特殊発酵微生物素材で鶏の腸内環境を整えている。土中の有機成分、酵素、海藻等の自然原料、黒ごま、ウコンなどを飼料に配合し、薬剤や抗生物質は一切使用しない徹底ぶりだ。

卵は全てブランドの「地養卵」。「黄身は鮮やかで甘みが強く、濃厚で生臭さがない。脂肪分やコレステロールも少ないのが特徴」と胸を張る。青い卵を産む南米原産の鶏「アローカナ」も飼育している。栄養価が高く、美肌効果が期待できるカロチノイド、脳の働きを良くするレシチン、ビタミンB、Eも豊富に含まれている。

「全ての鶏に目が行き届き、卵の品質を維持するため」飼育数もピークの5千羽から3500羽に減らした。養鶏場や店の今後について江原さんは「例えば子どもたちや若い世代には卵を通じて命をいただいている意識を持ってもらいたいし、一線を退いた人たちには、交流の場を提供できたら」と広がる構想を語った。

■お出かけ情報
江原ファーム&Café Mother Earth
▼古河市下大野1119の2
▼営業時間は午前11時半-午後4時半
▼定休日は日、月、火曜日
▼(電)、ファクス0280(92)0957
▼ホームページはhttp://www.cafe-mother-earth.com

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