県産ヒノキでサウナ室製造・販売へ 茨城木工

茨城新聞
2021年7月4日

碁盤・将棋盤の生産量で全国シェア約8割を誇る茨城木工(神栖市矢田部、泉謙二郎社長)が茨城県産ヒノキを使った屋外型サウナ室の製造に乗り出す。同社は「原材料となる常陸檜(ひたちひのき)が取れる県北地域の地産地消に役立てたい」(泉社長)と同地域のキャンプ場や旅館に売り込みを図っていく考えだ。

商品名は英語で隠れ場を意味する「バロウ(BURROW)」。直径は2.1メートル共通で、奥行きが各1.5メートル、2メートル、3メートル、4メートルの4種類。大きさに応じた利用人数は3~10人。ユニークな円柱形の発想は、元従業員がかつて千葉県銚子市のしょうゆメーカーで木樽の職人だったことから。

小型は家庭・個人を、大型はキャンプ場や旅館をターゲットに想定。付帯工事は不要。4トントラックで、そのまま現地まで運搬が可能だという。スチームは、電気ヒーターとまきストーブの2種類。価格は246万~433万円を予定している。

小型バロウの内部

 

 

ヒノキ材の特徴として「香りによるリラックス効果」「強度があること」「成形しやすさ」などを挙げる。泉社長は「サウナ室以外でも例えばテークアウト店舗やテレワーク用空間などさまざまな用途がある」と活用を呼び掛けている。同社にモデルサウナ室が置いてあり、見学可能。問い合わせは同社(電)0479(48)0034

地図を開く 近くのニュース