《食いこ》出来たての抹茶を手軽に 藤永製菓桜井店(おかきCafe)(桜川市) かき氷も人気 

茨城新聞
2021年6月6日

国産もち米を使った、種類豊富なおかきが楽しめる茨城県桜川市の藤永製菓。同社桜井店では、おかきを販売する傍ら「おかきCafe」として、出来たての本格抹茶やコーヒー、夏にはかき氷を提供している。鈴木茂社長は「自然の風景を楽しみながらほっと一息ついていただければ」と話す。

出来たての抹茶をかけた、かき氷の「特選御抹茶」=桜川市

 

同社は1964年に創業し、鈴木社長で3代目。社名の“藤永”は、初代社長の重雄さんが家紋に使われている藤と本社がある長岡地区にちなみ、「永遠に続くように」との願いを込めて名付けた。人気商品は、昔ながらの歯応えある「本格おかき」(324円)や、一口サイズの「ころ助」シリーズ(270円)。同店の安蔵久美子店長は「一人で買いに来る男性客もいるほど。ありがたい」と笑顔を見せる。

同店は、周囲にお土産所や喫茶店がなかったことから「くつろげる場所になれば」(鈴木社長)と2013年にオープン。地元客はもちろん、つくば霞ケ浦りんりんロードのバイカーや筑波山の登山客など、県外の人も訪れる憩いの場となっている。

お薦めは、茶道をたしなむ安蔵店長がたてる抹茶(500円)。出来たてを手軽に味わえるとして、飲みに来る人が口コミで増えたという。7月からは、かき氷に抹茶をかけた「特選御抹茶」(450円)や、手作り練乳入りの「抹茶ミルク」(550円)など、かき氷メニューも提供予定だ。「イチゴやユズなどの味もあり、シロップはお店で手作りしている」と安蔵店長はPRする。

注文を受けてから入れるコーヒーは「まろやかで豆の味が全て出る」(鈴木社長)としてフレンチプレス方式を採用。週末に数量限定で販売するコーヒーとケーキのセット(650円)も人気だ。

新商品の製造にも力を入れ、社長の妻の鈴木さつき専務を中心に、お湯をかけて野菜を加えて焼けば、もんじゃ焼きになる商品を開発。おかきの製造過程でできるもち米を活用し、「食」をテーマにしたコンテストでは高評価を得た。「今後、販売につなげられれば」と意欲を見せる鈴木社長。伝統を守りつつ、新しいことに挑戦し続ける決意が垣間見えた。

お出かけ情報
藤永製菓桜井店(おかきCafe)
▼住所は桜川市真壁町桜井768
▼営業時間は午前9時半~午後4時半まで
▼定休は年末年始
▼(電)0296(55)3913

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