《茨ぱん(ibapan)》おはぎあんぱん グリンデルワルト(阿見町) しっとり程良い甘さ

茨城新聞
2021年6月14日

茨城県阿見町にある老舗のパン屋。オーナーの沼尻昇さん(76)は「お客さん第一」をモットーに、パン作りに励む。

こだわりは、「じっくりと発酵させること」と沼尻さん。妻の和子さん(78)と朝3時から仕込みを始め、約6時間かけて焼き上げる。

和菓子や洋菓子の修行を積んだ経験が、バラエティに富んだパン作りにつながっている。「おはぎあんぱん」(170円)は、見た目は普通のあんパンだが、その名の通り、中におはぎが丸ごと入っている。「トライアングル」(150円)は、外側がカステラの甘い生地で、中はハイカスターチーズ。甘さ控えめで、大人に好評だという。ほかにも、「ベーコンエピ」(270円)や、モッツァレラチーズがたっぷり入った「パン・オ・フロマージュ」(250円)といったフランスパンの仲間も人気だ。

今年で創業51年目を迎える同店。沼尻さんは「お客さんの身になること」を心掛けて接客し、会話を大切にする。客と話し込んでしまい、閉店時間を1時間超えてしまったことも。「皆さまのお世話になってここまでこれた」と沼尻さん。パンの味に加えて、周囲への感謝と謙虚さを忘れない姿勢が長年愛される秘訣(ひけつ)なのかもしれない。

阿見町青宿425の6
定休は火曜
午前9時~午後8時
(電)0298(87)4316

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