自家製大豆ジェラート販売 茨城・鹿嶋の農園 ドーナツも

茨城新聞
2021年9月8日

茨城県鹿嶋市の自然栽培農園「鹿嶋パラダイス」(唐澤秀代表)が、同農園の大豆を原料にしたジェラートとドーナツを販売する「Paradice Gelato&Donuts」(同市宮中)をオープンした。「種をまくことから始めるのが僕らのやり方」と素材づくりから取り組んだ豆乳とおからを使い、無添加で加工。唐澤代表は「自然栽培の生産物のおいしさを伝えたい」と意気込む。

同農園は2008年に開設。自然栽培で約50種の野菜や穀物、豆類を生産している。農薬や肥料を使わない農法で、唐澤代表は「持続可能な社会をつくる基盤になる」と強調。自然栽培を知ってもらうきっかけづくりのため、同農園の麦を原料にした地ビールの販売やレストラン運営なども実現してきた。

自然栽培の大豆を使った新店舗は7月末に開店。鹿島神宮近くの仲町通りに立地し、店内はオレンジや黒を基調とした空間。空き店舗を半年かけて改装した。ジェラートはシングルからトリプルサイズまであり、1個400~500円。バナナやチョコレート、ピスタチオなど12種。ドーナツは1個150円で、揚げずに焼いて仕上げた。低カロリーで牛乳アレルギーなどがある人も食べられる。

使用している大豆の品種は、同農園で約12年栽培し続けている「鹿嶋在来」。唐澤代表は「甘みやうま味がしっかりしている」と品種にもこだわる。「(自然栽培の)おいしい品種を食べて人生が豊かになる手伝いをすると同時に、食べる欲望を満たしながら地球も良くなる仕組みをつくりたい」と笑顔で語った。

営業時間は平日が午後2~6時、土日が午後1~4時半。月火曜定休で、祝日は営業。問い合わせは(電)0299(88)1810

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