「早稲田必勝ようかん」開発 茨城・取手の豆腐店 東京五輪金の須崎優衣選手依頼受け レスリング部支援
茨城県取手市東の豆腐製造販売会社の染野屋(小野篤人社長)は、早稲田大レスリング部と共同で“アスリートのためのようかん”を開発し、25日から販売を始める。売り上げの一部は同部の運営資金に充てられる。小野社長は「当社とお客さまが一緒になって大学スポーツを応援できる仕組み。ぜひ多くの人に新商品を知ってもらい、手に取ってほしい」と話す。
同社は、1862(文久2)年創業の老舗豆腐店。現在は同所の本店ほか、千葉、埼玉、栃木など6県に営業所を持ち、移動販売車で、豆腐を中心に和菓子や漬物などの販売を行っている。
今回の共同開発は、東京五輪レスリング女子50キロ級で金メダルを獲得した須崎優衣選手(22)から同社に相談があったことがきっかけ。
同大レスリング部は須崎選手をはじめ、有力選手が所属しているが、新型コロナウイルスの影響で大会の中止が相次ぎ、試合チケット収入などが大幅に減少した。部の資金確保に選手たちは各企業などにアプローチ。今年5月、須崎選手から同社に支援依頼があり、同社がそれに応え、共同開発が実現した。
商品は、須崎選手からの提案を取り入れ、手軽に糖分補給できるようかんに決定。激しい運動を行うアスリートには糖分と塩分が欠かせないため、塩分も取り入れ、新商品「がんばれ早稲田必勝塩ようかん」(590円)が誕生した。製造は栃木県小山市内の業者に委託し、販売は染野屋の移動販売車ほか、インターネット(https://shop.somenoya.com/)でも受け付ける。
同社経営資源開発部の松本利一部長は、「ようかんは第1弾。今後も第2弾、第3弾となる商品を共同で開発していきたい。継続的に支援できれば」と話している。
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