《釣り》日立沖のメバル 好機到来、高活性54匹 引き味抜群

茨城新聞
2021年3月22日

「春告魚(はるつげうお)」とも呼ばれるメバル。冬の終わりから春にかけて「沖メバル釣り」がハイシーズンとなる。茨城県の日立沖では水深50~80メートルのポイントで、30センチ前後の良型を主体に、サビキ釣りで鈴なり多点掛けと、数釣りが楽しめ、この季節人気の釣り物だ。シーズンインした2月中旬、調査も兼ねて日立久慈港「明進丸」で出船した。

用意したタックルはPE3~4号を200~400メートル巻ける中型電動リールに、専用さお。重り80号に対応できる6対4調子のヒラメざおなども扱いやすい。

幹糸5号、ハリス3号、ハリはチンタ11号前後で40センチ程度の間隔のサビキ仕掛けを使う。明進丸では、資源保護とオマツリ防止の観点から「ハリ数は7本まで」がルール。

日立沖は潮が速いポイントが多く、オマツリ防止のため、中間鉛、リングサルカンや連サルカンを禁止している釣り船もあるので、乗船前に要確認だ。

餌はイカやイソメ、イワシなども有効だが、手返しと餌持ち、仕掛け絡みも少ないサバの短冊切りがやはりお勧め。

釣果を伸ばすポイントは、メバルハリのチモトに付けた緑色のスキン。緑色は外道を避けてメバルを狙う上でも有効。スキンではなく小さめのジャバラベイトなどのワームを付けるのもアピール力があって良い。

当日はあいにくの強風予報で、風が吹いてきたら早上がりを条件に出船。仕掛けから手を離すと風でなびいてしまう状況だったが、メバルの食いは高活性で、最初のポイントから船中全員が多点掛け連発の好スタートだった。

置きざおでアタリを待ち、さお先にアタリが出たら余計な動きをせずにしばらく待つ。リールのハンドルを1~2回転してタナを変え、追い食いを待つのが定石だが、食いが浅い場合もあるので焦らずに、さお先のアタリが落ち着いてから巻き上げるとバレにくい。

船中アタリ連発で順調に釣果を伸ばしていくが、次第に風が強まり、浅場に移動するも濁りもあってか食いが落ちてきたので午前11時前の早上がりとなった。

クーラーボックスいっぱいの釣果に自然と笑みがこぼれる=日立市久慈町

 

さお頭は54匹と絶好調。半数以上が大型の「抱卵メバル」だった。ゲストもメダイ、ホウボウ、アジ、カサゴ、マゾイと多彩だった。釣って引き味抜群、食味も抜群、日立沖の「沖メバル釣り」にぜひチャレンジしてほしい。(キャスティング水戸店・河野新悟)

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