《釣り》ウグイ、手軽にトライ 八溝川 川底に群れの姿

茨城新聞
2021年1月30日

レストランのオーナー料理人の傍ら、本欄執筆者として、数々の釣りをリポートしてくれる上谷泰久さん(51)。本紙の他、釣り専門紙へも寄稿し、FMだいごでは毎週木曜日放送の釣り番組で、県内各地のさまざまな釣りを紹介している。今回は番組の収録後、相手役でFMだいごのパーソナリティー、石井ともえさんとともに大子町の八溝川へウグイ釣りに出掛けた。

ウグイは全国各地の河川に生息するコイ科の淡水魚。体形は細長く、成長すると体長30センチから50センチ近くのものまでいて、食用としても人気がある。川魚特有の泥臭さはあるが、身に脂が乗る冬は焼いて、野趣あふれる味を楽しむ人もいる。簡単な仕掛けで釣れ、初心者向けの魚だ。

上谷さんが持参した仕掛けはオーナーばり製「ホリデーハエヤマベ仕掛」。ラインは0.8号、ハリス0.2号、針は2.5号、オモリとウキも付いている。延べ竿(ざお)にラインを付け、水深に合わせてウキも付ける。

ウグイは雑食性なので、餌はミミズや川虫はもちろん、ソーセージやてんぷら、パン、イカの塩辛などでも食い付いてくる。今回はイクラを用意した。

2人が向かったポイントは川がカーブしてよどみがある箇所。水深は50~80センチほどか。流れは澄んで川底にウグイの群れが見える。針に餌を付けたら、初めに上谷さんが岸からラインを振り子のように振って仕掛けを投入。流れに乗せながら群れに向かって誘いをかける手本を示した。ウキに注意していると、早速明確なアタリがきた。

竿を立ててアワセると、餌だけ取られた。気を取り直して再度キャスト。10秒もしないうちにアタリがくる。今度はうまく釣れた。ぴちぴちと跳ねる獲物は15センチほど。

次は石井さん。すぐにこつをつかみ、狙い所へ仕掛けを落とせるようになった。以後、何度か餌を取られはしたものの、餌を付けては投入して誘うの繰り返しで、40分ほどの間に12~15センチ8匹を釣り上げた。

竿を振るのはしばらくぶりという石井さんは「楽しかった。意外と簡単ですね」と満足げだ。上谷さんは「ウグイは数が多く、比較的簡単に釣れて入門者に最適。手始めに近くの川でトライしてみては」と勧めている。