厳寒の朝、「氷花」流れる 大子・久慈川
茨城新聞
2021年1月12日
大子町の久慈川で10日朝、水面に無数のシャーベット状の氷が流れる「氷花(シガ)」が見られた。厳冬期に気温がマイナス5度以下になると、浅瀬の川底などに針状結晶の氷ができ、浮力と川の流れで漂う全国でも珍しい現象。
同町のこの日の最低気温は午前7時前にマイナス9・4度を観測。前日に続く厳しい寒さの朝となり、連日シガが現われたとあって、撮影スポットとして知られる、同町久野瀬と南田気にまたがる木造の通称「潜り橋」や、国道沿いのスペースには、見物客がカメラに収める姿があった。
「今年の冬は寒く、これだけ多くのシガが流れるのは久しぶり」と、犬と散歩中の男性は話した。シャーベット状の氷は、朝日を浴びるとキラキラ光り、雄大な山々と幻想的な風景を演出し、奥久慈地方の冬の風物詩となっている。
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