動画で北茨城名所紹介 市観光協会 グルメ「変わり種」も

茨城新聞
2021年1月19日

北茨城市観光協会は、新型コロナウイルスの影響が落ち着いた後の観光振興につなげようと、観光スポットやグルメを紹介する動画の制作に力を入れている。動画投稿サイト「ユーチューブ」に昨年6月、公式チャンネルを設立し、現在までに22本の動画を配信。今後は動画のQRコードを載せた観光パンフレットも作成し、効果的なPRを目指す。

観光名所は、明治時代の美術思想家、岡倉天心が設計した六角堂(同市大津町五浦)、朱塗りの仁王門などが特徴的な花園神社(同市華川町花園)、かやぶきの屋根が荘厳な浄蓮寺(同市華川町小豆畑)などを紹介している。

グルメではあんこう鍋をアピール。栄養の豊富さや健康的なイメージを伝えようと、筋骨隆々の市職員が鍋をかき込む様子を撮影した「変わり種」な動画もアップした。

撮影、編集、出演は全て職員で、手作り感のある動画となっている。一部の動画はデジタルサイネージ(電子看板)への活用も検討している。

新型コロナの感染が拡大する中、市には「北茨城への旅行を計画していたけどコロナが心配でやめました」「今年こそ花園渓谷の紅葉が見たかったんだけど」といった声が寄せられたという。

市商工観光課の担当者は「遠方から来ることができない人に、せめて動画を通して楽しんでほしいと思って始めた。多くの方に市の魅力が伝わるよう、工夫しながら配信を続けたい」と話している。