「るるぶ境町」発行 隈研吾建築や自動運転バス 町の観光、グルメ一冊に
茨城県境町の魅力的な観光スポットやグルメなどを紹介する情報誌「るるぶ特別編集 境町」が完成した。世界的な建築家・隈研吾氏が手掛けた建物が自治体最多タイとなったことや、自治体初の自動運転バス定常運行のスタートに合わせ、町は1年ほど前から企画。今回2万部を発行し、すでに増刷も検討しているという。
冊子はオールカラー28ページ。観光スポットや特産品をPRするだけでなく、町が取り組んでいる新しいまちづくりを数多く紹介。隈氏がデザインした6施設、自動運転バス、子育て環境整備などの取り組みを詳細に説明している。
隈氏設計の町内施設を全て巡ってスタンプを集め、道の駅さかいに持参すると町オリジナルグッズがもらえるユニークな企画も盛り込んだ。
道の駅さかい、モンテネグロ会館、8代葵カフェハワイ境店、アーバンスポーツパークのほか、5月27日にオープンした干し芋カフェ「S-ブランド」など約70カ所で無料配布する。
取材を担当した町地域おこし協力隊の萩原扶美さんは「るるぶというブランド名が魅力的で、町を離れた人にも今の境町を知ってもらうきっかけになればいい。自動運転バスに乗って隈さんの施設を周遊してほしい」と話した。
企画・編集・制作に携わったJTBパブリッシングの大橋圭子担当編集長は「常に新しいニュースがあり、掲載したい情報が多すぎる。ほかの自治体よりも情報が詰まっていて、いい写真も撮れた。作り映えのある一冊となった」と笑顔を見せた。