麺打ちは気候に合わせ 中華そば 青竹手打ちラーメン おおき屋(宇都宮)

下野新聞
2020年9月22日

 宇都宮市内でも数少ない青竹手打ちの佐野ラーメンが楽しめる。店主の大木栄幸(おおきひでゆき)さん(52)はラーメン好きが高じ、他業種から転じて2014年に開業。妻の恵理子(えりこ)さん(46)と2人で切り盛りする。

 麺に対するこだわりは人一倍だ。その日の温度や湿度などを微妙に体で感じ、水の温度や量などを調整。太い麺棒に全体重を乗せてリズムよく麺を打つ。原料の小麦は試行錯誤の末に北海道産に。のどごしが良く食べ応えがあるのが特徴だ。「麺は人と一緒。暑い日は冷水、寒い日はお湯を欲する。粉にストレスをかけないのがこつだが、機械打ちでは絶対分からない」

 定番の中華そば(645円)は少ししょうゆを利かせたスープが、昔懐かしい味。新鮮なショウガが入ったしょうがラーメン(745円)はさっぱりとしていてスープと相性抜群。ブランド豚のチャーシューは、1本丸ごとテークアウトする客がいるほど人気だ。

 新型コロナウイルス禍で一時はテークアウトのみの営業としたが、客足は回復しつつある。「常連さんは、何度も来店していただき大変感謝しています。今後も安心安全を一番に、ずっとこの味を提供していきたい」と話した。

 【メモ】宇都宮市宮本町7の7。午前11時半~午後2時半。午後5時半~8時。水曜、第3火曜の夜定休。(問)028・659・1888。

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