心躍る彩り豊かな断面 野菜のキンパ弁当 OBENTOURISORO(小山)

下野新聞
2020年6月23日

 お持ち帰り専門の弁当店「OBENTO URISORO(おべんとう・うりそろ)」の定番「野菜のキンパ弁当」(800円)はふたを開けた瞬間、彩り豊かな「キンパ」の断面に心が躍る一品だ。

 キンパとはニンジン、キュウリ、たくあん、カニカマなどが入った韓国風のり巻きのこと。見た目にも鮮やかで、ゴマの香りとほどよい塩気、食材の歯応えの楽しさに頬が緩む。

 常連客には「野菜嫌いの子どもがキンパ弁当なら食べる」とうなる人もいるとか。野菜好きならなおさら、相性抜群のおかずと一緒に、あっという間に完食してしまうだろう。

 店は2017年秋オープン。姜光司(カンコウジ)さん(57)が番頭役、妻で女将(おかみ)の尹錦仙(ユンクンソン)さん(54)が料理番だ。料理の基本は尹さんが受け継いだ韓国家庭の味。地場産食材にもこだわり、コメは栃木市産のコシヒカリ。野菜は旬を考え、常に10種類以上をふんだんに使うという。

 サムゲタンやチヂミなどのアラカルトも人気で、「『コロナ禍』でも応援してくれる人がありがたい」と姜さん。尹さんは「お客さんの家族のご飯を作る気持ちで料理してますね」と、腕まくりしてにっこりと笑った。

 【メモ】小山市犬塚6丁目15の21。午前11時~午後2時(注文受け付けは午前9時半~午後1時半)、午後4時半~7時(同午後4時~6時45分)。水曜夜、木曜定休。電話予約がおすすめ。(問)0285・35・6688。

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